Qui va loin ménage sa monture.

一口馬主の愛馬の話題を中心に、日々のよしなしごとを書き連ねています。

アヴニールマルシェ 収穫と見えてきた課題

返す返すも惜しかった新潟2歳S。

何度映像を見ても結果は変わりませんが、やはり何度も見てしまいます(笑)

レース後の専門各紙が「負けて強し」な評価なのが救いですね。

デビュー戦は好メンバー相手に快勝しましたが、それでも2戦目は不安なものです。

「初戦はまぐれだったんじゃないか?」なんて考えてしまうものです。

そう言った意味ではそれらの不安を払拭してくれる走りを見せてくれて安心しました。

次につながる内容だったので、気持ちを切り変えていきましょう!

すでにNF天栄に放牧に出たようですね。

次走に向けてしっかり英気を養って欲しいです。

そして勝ったミュゼスルタンは骨折が判明・・・。

府中での再戦を楽しみにしていたので残念ですね。

サラブレッドに怪我は付き物ですが、早期回復を願います。

 

さて、今回のレースでいくつかの収穫と課題が見えたと思います。

それについて、あくまで個人的な見解を書いてみようと思います。

まず収穫から。

①賞金

今後の事を考えると、今回は最低でも2着に入って賞金を上積みするのが目標でした。

負けたのは悔しいですが、きっちり賞金を獲得したのは大きな収穫です。

これで収得賞金は1000万円。500万下を勝った馬よりも上位となります。

まだクラシック出走当確ラインではないですが、トライアル出走はほぼ可能でしょう。

今後は「無駄な」レースを使わずに済みますね。

もちろん来年の春までにもう少し賞金を積み重ねて欲しいですが。

 

②速い流れへの対応

レース前はマイルの流れへの対応が不安視されていました。

確かにデビュー戦は前半1000mが65.3秒の超スロー。

折り合えたことは良かったですが、速い流れに戸惑う不安もありました。

しかし結果は前半1000m59.1秒の流れを追走し、見事にレースレコードで走破。

もちろん単純比較はできませんが、昨年のハープスターより1秒以上速いタイムです。

速い流れでも遅い流れでも結果を出せるのは今後強みになるでしょう。

 

③末脚の爆発力

近代競馬で活躍する為には必要不可欠なラストの伸び。

デビュー戦はラスト3ハロン33.9秒の脚を見せましたが、これは超スローペースでのものでした。

しかし今回はレコードが出る流れでラスト3ハロン33.0秒の末脚を披露しました。

もちろん新潟は軽い馬場ですし、坂も無いので時計は出やすいでしょう。

それでも初戦で鬼脚を見せたナヴィオンより速いメンバー最速ですからね。

しかも位置取りはアヴニールマルシェの方が前でしたし。

今後も末脚を生かすタイプの馬に成長していって欲しいです。

 

続いて見えてきた課題です。

①スタート

今回もゲートでワンテンポ遅れてしまいました。

クセにならないか心配です。

前に行く馬ではありませんが、このままでは狙ったポジションが取れないですからね。

致命的な出遅れではないですが、今後修正が必要でしょう。

 

②コース形態

ここまで2戦は東京と新潟でいずれも広いコースの左回り。

右回りや小回りのコースでも結果を残せるかは未知数です。

まだ荒削りな走りなので、器用な走りができるようにならなければいけません。

ま、その辺は経験を積んでいくしかありませんね。

 

③馬体

素人目にも見栄えのする馬体ですが、まだまだ成長途上と言った感じです。

レースでも最後の直線ではまだ右へ左へフラフラしています。

おそらくまだ馬体が完成してなくて、筋力が足らないからでしょう。

この時期の2歳馬ですから仕方ない部分もありますが、今後の成長待ちですね。

パンとしてくればもっと力強い走りを見せてくれるでしょう。

 

 

いろいろ書きましたが、現時点での2歳馬の中ではトップクラスの実力を持っていると思います。

ただ今後も強い馬はどんどん出てきます。

多くのライバル達と切磋琢磨しながら強くなっていって欲しいですね。

とりあえずは今週の札幌2歳Sに注目です!