Qui va loin ménage sa monture.

一口馬主の愛馬の話題を中心に、日々のよしなしごとを書き連ねています。

東スポ杯2歳Sを振り返る

昨日は悔しくて悔しくて冷静にレースを振り返れませんでした(笑)

一日経って、平常心で東スポ杯を回顧してみようと思います。

 

振り返る上でいくつかの疑問が浮かんできました。

①ペースはある程度流れたのに勝ちタイムはなぜ平凡なのか?

昨日の勝ちタイムは前半1000m60秒3で通過し、1分47秒9。

アヴニールマルシェ以外の先行馬は総崩れの流れなのに平凡です。

前日の古馬500万下の同条件の勝ちタイム1分46秒7にも劣っています。

ちなみに去年は前半1000m59秒6で流れて1分45秒9という好タイムでした。

たしかに前半は0.7秒遅いのですが、勝ちタイムは2秒も差が出ています。

この差はどうして生まれたのか?

個人的にはサトノクラウンとアヴニールマルシェが脚を余したからだと思います。

去年は1着2着馬がスムーズに伸び、ゴール直前まで競り合っていました。

しかし今年はサトノクラウンもアヴニールマルシェもゴール直前まで前が壁。

もしスムーズならこの2頭が抜け出して叩き合いをしていたでしょう。

そうすれば勝ちタイムはもう少し詰められていたと想像します。

まあ着順が入れ替わっていたかはわかりませんけどね(笑)

 

②道中後ろにいた馬を「差した」のに、なぜ上がり3ハロンのタイムは遅い?

上位入線馬の各コーナーでの位置取りと上がり3ハロンのタイムは以下の通り。

1着サトノクラウン ⑨⑩⑩ 33.8秒

2着アヴニールマルシェ ⑤⑤⑤ 34.3秒

3着ソールインパクト ⑧⑦⑦ 34.2秒

4着エミネスク ⑬⑫⑫ 33.8秒

5着クラージュシチー ⑨⑦⑦ 34.2秒

後ろから差し切ったサトノクラウンが上がりで上回るのは当たり前。

ただ3着のソールインパクトは道中後ろにいた馬。

それを直線では「差して」、なおかつ上がりのタイムは劣っています。

同様にクラージュシチーも道中後ろにいて、直線並ばれ、ゴール前で突き放したのにやはり上がりのタイムは劣っています。

これはやはり直線で前が詰まった際のブレーキが大きかったのでしょう。

詰まっている間に後続馬に抜かれ、あるいは並ばれてしまいました。

最後の1ハロンのタイムは恐らくサトノクラウンに次ぐ2番目だったでしょう。

このロスが最後まで響きましたね。

でも北村騎手の騎乗は責めるつもりはありません。

今後の事を考えると馬群を割る経験を積んだのは良かったと思います。

あそこで詰まってしまったのはレースのアヤですね。

北村騎手には今後も乗ってもらって、この悔しさを晴らして欲しいです。

 

③なぜサトノクラウンに差されたか?

これについては栗山求氏がブログの中で言及されています。

『アヴニールマルシェとサトノクラウンは密集した馬群に前を塞がれ、そこから抜け出すのに苦労しました。ゴール前しか競馬をしていないので、タイムの遅さは気になりません。

アヴニールマルシェはトビの大きなディープインパクト産駒。長い直線で徐々に加速する柔らかな瞬発力タイプなので、馬群をこじ開けてそこからトップスピードに乗るまでに時間が掛かります。今回はそこに至る前にゴールが来てしまった感じです。

一方、サトノクラウンはピッチ走法。短い区間で爆発的な脚を使うことができます。進路が開いてから100m弱でアヴニールをとらえました。2戦目にこれだけの競馬ができる勝ち馬は間違いなく大物です。ただ、ゴール前の逆転劇は機敏なギアチェンジが出来るかどうか、というタイプの違いが明暗を分けたのではないかと思います。前が開くまでじたばたせずじっとタイミングを伺っていたムーア騎手も上手かったですね。ヨーロッパはこんな競馬ばかりですから、いかにも慣れている感じがしました』

これについては全く同感です。

っていうか私が昨日のブログに書いたのとほぼ同じ内容ですね。

プロの方と同じ見解で嬉しいです(笑)

これは勝ったサトノクラウンの差し脚を褒めるしかありません。

ムーア騎手のムチを入れるタイミングも絶妙でした。

やはりアヴニールマルシェは直線で広いスペースに出してあげる方が持ち味が生きますね。

これは今後も頭に入れておきたい点です。

 

以上、今回のレースを個人的に分析してみました。

あくまで個人的な分析なのであしからず!

今回は負けてしまいましたが、サトノクラウンとは今後も何度か対戦すると思います。

次回はぜひリベンジしたいですね~。

恐らく次走は共同通信杯だと思うので、それまではまた充電です!